自習とサンジェとカップヌードル

朝高の売店の前にあった自販機と言えば懐かしい三角牛乳(コーヒー味が好きでした)。でも皆さんは、ごく短い期間(確か高1の時?)ちょっと風変わりな自販機があったのを覚えてますか?

『カップヌードル』

お金を入れると商品が出て来て、給湯のボタンを押すと、先が尖ったノズルが穴を開けて熱湯を注いでくれると言う優れ物でした。もちろん大人気。
一時期、間違いなく朝高生のお腹を満足させていました。

でも休憩時間は先輩達がいたりして中々食べられません。ただ自習時間は別ですよね。
(何故かあの時期自習時間が多かった様な気が…)そんな中での思い出です。

確か2時間目か3時間目だったと思いますが自習時間がありました。お腹が空いたR君がカップヌードルを食べに下に降りて行きました。私達が階段の踊り場で雑談をしながら外を眺めていたら、すぐ下でR君が自販機からカップヌードルを取り出していました。

ところがそこに運悪くサンジェ先生が通りかかりました。
私等  (あ〜あ、R君やばいぞ)
案の定…
サンジェ「おい!너 수업중에 뭐하고있는가!」
R君「아닙니다…자…자습입니다. 」
必死に言い訳をするR君?

サンジェ「거짓말 하지마라 ‼️」
怒り心頭の先生、R君のカップヌードルを持ってる手を蹴り上げました。

「あっ!」
と言う声と同時に彼の手を離れたカップヌードルは高く舞い上がり、綺麗な弧を描いて(2m位上がったかな?)地面に叩き付けられました。

「グシャ!」
見ていた私達は「オー!」と声を上げ、当のR君は悲しい顔でカップヌードルを目で追いました。
R君の表情を見て、さすがに先生も気の毒に思ったのかそれ以上は怒らず、「너들도 빨리 교실에 돌아가라!」と捨て台詞を残してそそくさと行ってしまいました。

無残に砕けたカップヌードルを呆然と見つめるR君…
可哀想にと思いながらも腹を抱えて笑う私達…

その後ちょっとして、カップヌードルの自販機は無くなりました。どんな理由か解りませんが、私はこの一件が原因だと思っています。

R君、ご愁傷様…