どのクラブもそうですが、毎年夏休みは合宿をするんですね。昼の練習はそれはそれはキツイものでした。
部室の中はサウナ状態、とにかく暑いので部室の外でやるんですが、直射日光をもろに受けながら楽器を吹き続けるので、頭はクラクラするし、本当に唇が腫れるんですね。唇の裏側にはクッキリと歯型が付きます。
夜になるとようやく涼しくなって来ます。黙って大人しく寝りゃいいのに、寄って集って一人を押さえ込んで服を脱がす儀式が始まります。どのクラブにもある事ですが(中学生か?)ブラバンはただ脱がすのではなく、ズボン、パンツを脱がしてハダカのお尻をひっぱたくんです。その時パンツを破くんですね。
この時ばかりは先輩、後輩関係ありません。「オラー!」と言う掛け声で先ずは部長が血祭りに…「痛い、痛い…お前ら止めろ!」「関係ねぇ、やっちまえ!」高2の先輩の声…「あははは!」我々の笑い声!「ビリビリ!」「バチン、バチン、バチン!」日頃の恨み?を込めて暫く叩いたら、パーッと散って寝たふりをする。主に高3が犠牲になるので高3の先輩達は身構えてます。
暫くしてまた「オラー!」の掛け声が…何回か繰り返すとそこら中パンツの残骸が溢れます。それをバケツに入れて部室の指揮台の横に置いて、特に部長の残骸は『部長のパンツ』と言うメモ付きで指揮台の背後の壁に貼り付けられます。
翌朝、女子がそれを見て「キャー!」と言う姿を見てニヤリと笑う後輩たち…次の晩も、また次の晩も…合宿の間中休みなく続く「オラー!」と言う掛け声、お尻を叩く音、パンツを破く音、先輩達の悲鳴…破れたガラパンは何枚になるんだろうか?
今思えばくだらない事ですが、当時は楽しいひと時でした。皆さんもこんな経験ありませんか?
ないよ!(笑)